NY在住。アートとスピリチャリティを中心に様々な分野に関心を持っている。

ハンドル・ネームのDragon Treeというのは、仏教史上、最大の思想家の一人である龍樹のお名前をお借りしている。龍樹、サンスクリット名はナーガール・ジュナ。「空」に関する思想を集大成した「中論」の筆者。徹底した否定の後に広がる超越性を見据えた人。中国語名は龍の樹になるが、ナーガは、むしろ大河、水に関わる名前であり、モンスーン・アジアの古層に連なる思想の系譜をも感じさせる。Dragon Treeは、一方で天空を駆けめぐり炎や雷を引き起こすエネルギーとしての龍であると同時に、時には深く地中に潜りながらも広範囲にわたって生命をはぐくむ源となる水の世界にも通じるナーガでもある。そして、水と火と天空と大地を媒介する大樹でもある。そのような形で想像力を広げ、思索を深めることが出来ればと思う。

とりあえずこれから追求したいと思っていることは、ニンマ派及びボン教に伝わるゾクチェンの修習、米国内の美術館巡り（特にアウト・サイダー・アートとフォーク・アートを詳しく調べてみたい）、アートとスピリチャリティの関係についての考察、ネイティブ・アメリカンの聖地を巡る旅など。時間があれば、仏教を通じたセラピーやターミナルケアについても学んでみたいと思っている。もちろん、ニューヨークの文化事情についても出来るだけ伝えていきたいと思う。